【プロンプト付き】リスクアセスメントのたたき台、AIに手伝ってもらったら一瞬だった話

リスクアセスメント×AI コピペで使えるプロンプト付き 記事アイキャッチ AI活用

こんにちは、もこです。

先日、機内(機械の中)での測定作業について、足元(滑り・躓き)のリスクに絞ったリスクアセスメント(RA)を作ることになりました。ところが、うちにはRAの決まったフォーマットがなくて。何から、どう書けばいいのか、正直ちょっと途方に暮れたんです。

そこで、相棒のAIに手伝ってもらうことにしました。結論から言うと——たたき台がほぼ一瞬でできて、びっくり。0から1がいちばん腰が重いので、そこを手伝ってもらえるのは本当に助かりました。

まず「現場で何が危ないか」は私が出す

とはいえ、AIに丸投げ、ではありません。最初にやったのは、私が現場目線で「測定のとき、足元で何が起こりうるか」を書き出すことでした。

  • 切粉と切削油で滑って、転倒・落下
  • 配管に躓いて、転倒・落下
  • 粘度が上がった切削油で滑って、転倒・落下

こういう「実際にヒヤッとする場面」は、現場に立っている人間にしか出せません。ここは私の仕事です。

AIは、たたき台と対策案を一気に出してくれる

出した項目をAIに渡すと、表の形に整えて、おまけに対策案まで、たたき台をぱっと作ってくれました。ゼロからフォーマットを考えて文章にして…という、いちばん腰の重い部分が、まるっと省けたんです。

私が実際に投げたのは、ざっくりこんなお願いでした。

あなたは製造現場の安全担当です。以下の作業について、リスクアセスメントのたたき台を表形式で作ってください。
・作業:機械の中(機内)での測定作業(足元の危険にフォーカス)
・想定する危険:切粉と切削油で滑って転倒・落下/配管に躓いて転倒・落下/粘度が上がった油で滑って転倒・落下
・表の列:作業・場所/危険源/起こりうる災害/リスクの見積り(重大性・可能性)/対策案/残るリスク
最後に、私が見落としていそうな視点があれば指摘してください。

リスクアセスメントのたたき台の例:危険源・起こりうる災害・対策案の表

この「人間が危険を出す → AIがたたき台と対策案 → 人間が仕上げて最終判断」という二人三脚の流れが、いちばん早くて、いいものができました。

AIと作るリスクアセスメントの二人三脚:人間が危険を出す→AIがたたき台と対策案→人間が仕上げ最終判断

AIは現場に立っていないので、現場の“本当のところ”は知りません。だから最終的に「これでいく」と決めるのは、いつも人間。ここは絶対に外せないところです。

せっかくなので、“型”とプロンプトを丸ごと置いておきます

この「ゼロを1にする」やり方、他の作業にも応用できます。ただ、本物のRAは会社の事情がそのまま出るので、中身は外に出せません。そこでここから先は、完全に架空のサンプル表で雰囲気を見てもらって、誰でも自分の現場で使えるコピペ用プロンプトも用意しました。点数の付け方から対策の優先順位まで、RAの「型」を持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

※ここから先のサンプルは架空の設定です。実在の会社・設備・災害とは関係ありません。表の中の「ありがちな“危ない状態”の例」も、特定の職場の話ではなく、いろんな現場で起こりがちな一般的なパターンとして書いています。

まず「点数のつけ方」の決まりごと(凡例)

このサンプルでは、3つの軸でかけ算して危なさを点数化します。

記号 意味 1 2 3 4
S 重篤度(ケガの重さ) 軽微 中程度 重大 致命的
F 頻度(その作業をどれくらいやるか) 年に数回 月に数回 週に数回 ほぼ毎日
P 可能性(実際に起きそうか) ほぼない 起こりうる 起こりやすい ほぼ確実

これを R(危なさの点数)= S × F × P で掛け算します。出た数字(R)で、次のように判定します。

R(危なさの点数) 判定
1〜5 許容可(いったんOK)
6〜11 要検討
12〜24 要対策
25以上 許容不可(すぐ手を打つ)

点数が高いほど「ヤバい、放っておけない」ということですね。

※点数の段数(4段階)・言葉の割り当て・「かけ算でいくか足し算でいくか」は、事業場ごとに決めてOKです。厚生労働省『危険性又は有害性等の調査等に関する指針』では「重篤度・頻度・可能性の3つを見積もれれば手法は問わない」とされていて、乗算(このサンプルの方式)でも加算でも構いません。ここはあくまで一例です。
※R=S×F×P(各1〜4)でとりうる点数は飛び飛びで、最大は64。判定表の「6〜11」「25以上」といった境界の数字は、あいだに実際には出ない点数(5・7・10・11…)も含む“便宜上の区切り”だと思ってください。

架空サンプルのRA表(工作機械の機内作業)

対象は、人が機内に入って行う作業という想定です。中身は大きく分けて、A=機内での測定作業(足場の上に乗って寸法を測る)/B=機内の掃除(切粉や油を片付ける)/C=作業全体に共通すること、の3つ。スマホでも読めるよう、まずは点数と判定だけの早見表を載せて、そのあとに1項目ずつ「想定災害・ありがちな危ない状態・推奨対策」を展開します。

※スマホだと、下の表は横にスクロールすると右側まで見られます。

No 区分 ハザード源(危ない芽) S F P R 判定
A1 測定 足場上の油・切粉で滑る 3 4 3 36 許容不可
A2 測定 治具に足を掛ける(不安定な姿勢) 3 3 3 27 許容不可
A3 測定 ワークの鋭利な縁・残った刃物への接触 3 4 3 36 許容不可
A4 測定 ドアの安全装置(インターロック)の故障・誤作動 4 2 2 16 要対策
A5 測定 狭い空間での無理な姿勢 2 4 3 24 要対策
B1 掃除 切粉コンベアが思わぬタイミングで動き出す 4 4 2 32 許容不可
B2 掃除 コンベアの上を歩く(不安定で油も多い面) 3 4 3 36 許容不可
B3 掃除 カバー鉄板の上を歩く(耐荷重が不明・油で滑る) 3 4 3 36 許容不可
B4 掃除 鋭い切粉(コイル状・破断片)への接触 2 4 4 32 許容不可
C1 共通 一人作業(見ている人がいない) 3 4 3 36 許容不可
C2 共通 教育不足・危険予知(KY)の形だけ化 2 4 3 24 要対策

※ S・F・Pの数字は「このサンプルではこう置いた」という一例です。同じ作業でも、現場の状況によって点数は変わります。

1項目ずつの中身(想定災害/ありがちな“危ない状態”/推奨対策)

下の「ありがちな“危ない状態”」は、特定の職場の観察ではなく、いろんな現場で起こりがちな一般パターンとして書いています。

A1|足場上の油・切粉で滑る = R36・許容不可

  • 想定災害:転倒し、機内の構造物や刃物で切創
  • ありがちな“危ない状態”:機内に入る前の清掃が、決まったルールではなく作業者まかせになっている場合
  • 推奨対策:清掃をチェックリスト化/油吸着マット/防滑の安全靴

A2|治具に足を掛ける(不安定な姿勢) = R27・許容不可

  • 想定災害:転倒・高い位置からの転落
  • ありがちな“危ない状態”:専用ステップがなく、足掛けに頼りがちな場合
  • 推奨対策:機内用ステップ/作業台の用意・足掛け禁止・できる測定は機外で

A3|ワークの鋭利な縁・残った刃物への接触 = R36・許容不可

  • 想定災害:手指・腕の切創
  • ありがちな“危ない状態”:保護具(PPE)の着用や刃物の退避が、ルール化されず作業者判断になっている場合
  • 推奨対策:耐切創手袋(下の※参照)/刃物退避をルール化/鋭利部を養生

A4|ドアの安全装置(インターロック)の故障・誤作動 = R16・要対策

  • 想定災害:機械が動いて挟まれ・激突
  • ありがちな“危ない状態”:安全装置と主軸停止に頼るだけで、電源そのものを切る手順がない場合
  • 推奨対策:電源遮断+施錠(LOTO)の手順化/定期点検/安全装置のバイパス禁止

A5|狭い空間での無理な姿勢 = R24・要対策

  • 想定災害:腰痛・体を痛める
  • 推奨対策:できる測定は機外で/作業時間に区切り/交代制

B1|切粉コンベアが思わぬタイミングで動き出す = R32・許容不可

  • 想定災害:巻き込まれ(重大災害につながりうる)
  • ありがちな“危ない状態”:コンベアの操作盤に施錠の仕組みがなく、誰でも触れてしまう場合
  • 推奨対策:【最優先】コンベアを電源遮断+施錠(LOTO)/操作盤の施錠/二重スイッチ化

B2|コンベアの上を歩く(不安定で油も多い面) = R36・許容不可

  • 想定災害:転倒・コンベア内への転落・切創
  • ありがちな“危ない状態”:専用の足場がなく、コンベア上が通り道になってしまっている場合
  • 推奨対策:上を歩くのを原則禁止/別ルート/滑り止め付きの渡り板を固定

B3|カバー鉄板の上を歩く(耐荷重が不明・油で滑る) = R36・許容不可

  • 想定災害:転倒・高い位置からの転落
  • ありがちな“危ない状態”:「乗ってよい/ダメ」の表示がない場合
  • 推奨対策:メーカーに確認して可否を表示/禁止箇所をマーキング/専用通路

B4|鋭い切粉(コイル状・破断片)への接触 = R32・許容不可

  • 想定災害:手指・足の切創、靴底の貫通
  • ありがちな“危ない状態”:革手袋などを任意で使うだけにとどまっている場合
  • 推奨対策:耐切創手袋(下の※参照)/貫通防止ソールの安全靴/切粉を取る専用工具

C1|一人作業(見ている人がいない) = R36・許容不可

  • 想定災害:何かあった時の救助・連絡が遅れる
  • ありがちな“危ない状態”:一人作業を前提にしてしまっている場合
  • 推奨対策:二人作業を原則化/緊急連絡の手段を常に持つ

C2|教育不足・危険予知(KY)の形だけ化 = R24・要対策

  • 想定災害:そもそも危険に気づけない
  • 推奨対策:機内作業の特別教育/作業前KYの様式整備/ヒヤリハットの活性化

※ 耐切創手袋の「レベル」の読み方(A3・B4向け)
耐切創手袋の規格 EN388:2016 には切りにくさの試し方が2系統あって、ややこしいので整理します。

  • クープテスト(回転刃)=1〜5の数字
  • TDM試験(EN ISO 13997)=A〜Fのアルファベット(A→B→C→…→F の順に強くなる。Cは“真ん中より少し下”くらいで、切創力10N相当)

このサンプルで「レベルC以上」と言っているのはTDM試験(A〜F)側のCのことです。「C=十分」という意味ではなく、作業の鋭さに応じて、より強いD〜Fも現場で選ぶのが安全です。コイル状の切粉や残った刃物を扱う機内作業なら、Cで足りるか必ず現場で見直してください。

評価のまとめ(件数)

このサンプル11項目を判定で数えると、こんな内訳になりました。点数のばらつきや数え間違いがないか、相棒のAIと一緒に何度か見直しています。

  • 許容不可(すぐ手を打つ):8件
  • 要対策:3件
  • 要検討:0件
  • 許容可:0件

機内に入る作業って、こうして点数化すると「赤信号」が一気に並ぶんですよね。数字にすると、感覚で「危ないなあ」と思っていたものが目に見えて、説得材料になります。私もいま現場にいる人間として、この赤信号の並び具合は「うん、わかる」と素直に思いました。

対策の優先順位の考え方(ミニ版)

対策って、つい「とりあえず手袋とメガネ(PPE)でいこう」となりがちなんですが、本当はそこが最後の手段なんです。順番はこう。

  1. 本質安全(一番強い) …そもそも危険な作業をなくす・自動化する。例:測定や掃除を機械の外でやる、機内に入らなくて済むようにする
  2. 工学的対策 …設備側で止める。例:電源遮断+施錠(LOTO)、操作盤の施錠、二重スイッチ
  3. 管理的対策 …ルール・教育で守る。例:手順書、特別教育、二人作業、作業前KY
  4. PPE(保護具) …手袋・メガネ・安全靴など。あくまで「最後の砦」

このサンプルで言えば、最優先は掃除のときの切粉コンベアの電源遮断+施錠(LOTO)です。動き出したら巻き込まれる可能性があるので、ここを人の注意力だけに頼るのは怖い。設備側で「動かない状態」を作ってあげるのが筋、という整理になります。

「LOTO(ロックアウト・タグアウト)」というのは、電源を切ったうえで鍵やタグをかけて、作業中は誰も勝手に入れられないようにする仕組みのこと。掃除中にうっかり別の人がスイッチを入れる、という事故を物理的に防げます。

そしてここが大事なんですが、LOTOは「やった方がいい」というレベルの話ではなくて、法令上のルールでもあります。労働安全衛生規則 第107条では、機械の掃除・給油・検査・修理・調整の作業で危険のおそれがあるときは、(1)機械の運転を止めること、そして(2)止めたら起動装置に施錠する、または表示板を取り付けるなどして、他の人が勝手に動かせないようにすることが義務づけられています。まさにLOTOそのものなんですね。(出典:e-Gov 労働安全衛生規則 第107条)

自分の現場用に:コピペ用プロンプト

「雰囲気は分かったけど、自分の現場のはどう作るの?」が本題ですよね。ここからは、あなたの現場用のたたき台を作るためのコピペ用プロンプトを置いておきます。空欄に自分の現場を入れて貼り付けるだけで、評価基準・ハザード一覧表・対策の優先順位・会議で確認すべき論点まで、ひととおり形にしてくれます。

使う前に必ず確認してほしいこと。会社で外部のAI(ChatGPT・Claudeなど)を使ってよいか、図面・設備名・過去の災害事例といった社内の機密情報を入力してよいかは、必ず社内ルールを確認してから使ってください。判断に迷う情報は、ぼかして入れるか、入れないのが安全です。

『[ ]』の部分を、角括弧の中身(「例:〜」も含めて)まるごと、自分の現場の内容に書き換えてから使ってください。「例:」の文字は消してOKです。下のコードを丸ごとコピーして、ChatGPTやClaudeなどのAIに貼り付ければOKです。

あなたは、製造現場で20年以上の経験を持つベテランの安全衛生担当者です。
労働安全衛生(リスクアセスメント)の専門知識を持ち、現場目線で「実際に起こりうる災害」を冷静に洗い出すことができます。
これから、ある設備・作業のリスクアセスメント(RA)の「たたき台(下書き)」を作ってください。

──────────────────────
【私の現場の情報】
■対象設備:[ 例:横型マシニングセンタ、プレス機、塗装ブース など ]
■対象作業:[ 例:機内での測定作業、機内清掃、段取り替え など。複数あれば①②と分けて書く ]
■背景・きっかけ:[ 例:別の工場で転倒・切創災害が起きた。現状作業の危険を棚卸ししたい など ]
■現状の安全措置:[ 例:ドアインターロックと主軸停止のみ。LOTO(ロックアウト)は未実施 など ]
■(任意)補足:[ 例:作業位置の高さ、油や切粉の汚れ、照度、単独作業かどうか など ]
──────────────────────

【お願いしたいこと】
上の情報をもとに、以下の①〜⑤の順番で、RAのたたき台を作ってください。
出力の見出しは「① 評価基準」「② ハザード一覧表」「③ 評価サマリ」「④ 対策の優先順位」「⑤ 会議で確認すべき論点」の語をそのまま使ってください(言い換えない)。

なお、出力の【冒頭】に、必ず次の歯止めの注意書きを入れてください(末尾にも同じものを繰り返す)。
「本表は議論用のたたき台です。私は専門家を演じていますが、現場の実物を見ていないため、すべての判定は推定にすぎません。S/F/P値と対策は、必ず現場と安全担当者が確認・修正してください。可動部のロックアウト(LOTO)未実施など、命に関わる致命的なリスクは、点数の大小にかかわらず最優先で特記します。」

① 評価基準
 まず、今回使う評価のものさしを最初に明記してください。
 ・重篤度 S(1=軽微 〜 4=致命的)
 ・頻度 F(1=年に数回 〜 4=毎日)
 ・可能性 P(1=ほぼ起きない 〜 4=確実に起きる)
 ・リスクの大きさ R = S × F × P(R=各点の積。値は飛び飛びになる点に注意)
 ・判定バンド(危険度の高い順):
  25以上=許容不可 / 12〜24=要対策 / 6〜11=要検討 / 1〜5=許容可
 ★【致命リスクのオーバーライド(必ず適用)】
  重篤度 S=4(死亡・重大な後遺障害につながりうる)のハザードは、R値の大小にかかわらず必ず判定を「要対策」以上とし、別途【致命リスク】として表の最上部に抜き出してください。
  可動部の挟まれ・巻き込まれ、墜落、感電など、一発で死につながる項目は、F・Pが低くても「許容可」に分類してはいけません。

② ハザード一覧表(マークダウンの表で作成)
 次の列で、危険源を1行ずつ挙げてください。最低8件以上、できれば12〜15件程度を目安にしてください。
 No / 区分 / ハザード源(何が危ないか)/ 想定される災害(どうなるか)/ S / F / P / R / 判定 / 現状の措置 / 推奨する追加対策
 ・「区分」列には対象作業名を記入(作業が複数あれば「①段取り替え」のように番号+作業名)。作業が1つの場合は、その作業名で統一してください。
 ・S/F/P の各セルは、現場でよくある状況を想定した「仮の数値」を入れ、数値の直後に必ず(要確認)と付けてください(例:3(要確認))。確証のない値であることを明示するためです。現場でしか判断できない項目は、数値を空欄にして「要確認」とだけ書いてもかまいません。
 ・「判定」列には、R の値を①の判定バンドに当てはめ、必ず「許容不可/要対策/要検討/許容可」のいずれかの語で記入してください(数値や◎○△×などの記号ではなく、この4語に統一)。
 ・S=4 のハザード行は、判定セルの末尾に【要・人による確認/LOTO】と必ず書き添えてください(表だけ切り出されても警告が残るようにするためです)。
 ・滑り・転倒・転落・切創・挟まれ・巻き込まれ・腰痛・飛散・単独作業・教育不足など、見落としやすい観点も幅広く拾ってください(各観点から最低1件は検討すること)。

③ 評価サマリ
 ②の表をもとに、判定ごとの件数を危険度の高い順でまとめてください。
 (許容不可◯件/要対策◯件/要検討◯件/許容可◯件/合計◯件)
 うち【致命リスク】が何件あったかも、別に書き添えてください。

④ 対策の優先順位
 挙がった対策を、効果の高い順に整理してください。順番は次のとおりです。
 (参考:厚生労働省「機械の包括的な安全基準に関する指針」/ISO12100 の優先順位に準拠)
 1. 本質的安全設計方策(本質安全=そもそも危険そのものをなくす・近づかなくて済むようにする)
 2. 安全防護・工学的対策(カバー・インターロック・LOTOなど、設備側の仕組みで防ぐ)
 3. 管理的対策(手順書・教育・ルール・チェックリストなど、運用で防ぐ)
 4. PPE(保護具:手袋・安全靴・保護メガネなど、最後の砦として身につける)
 そのうえで「最優先で着手すべき対策」を1つ、はっきり示してください。
 選び方は、原則として②でRが最大の項目への対策とします。ただし、致命傷に至りうるハザード(可動部の挟まれ・巻き込まれ、墜落、感電など)がある場合は、Rの大小よりそちらを優先してください。なぜそれを最優先にしたのか、理由も1行で添えてください。

⑤ 会議で確認すべき論点
 このたたき台を現場や安全担当者と議論するときに、確認・決定すべき論点を箇条書きで挙げてください。
 (例:LOTOが未実施なのはなぜか、メーカー指定の作業手順や耐荷重の有無、機外での作業に変えられないか など)

【必ず守ってほしいルール】
・断定できない点・現場でしか分からない点は、勝手に決めつけず「要確認」として明記してください。
・あなたは専門家を演じますが、現場の実物を見ていないため、すべての判定は推定にすぎないことを出力内で明言してください。
・出力はすべて日本語でお願いします。

このプロンプトのポイント(私なりの工夫)

ただ「RA作って」とお願いするより、こうやって型(フォーマット)まで指定してあげると、AIは驚くほど使える表を返してくれます。私が特に効くと感じたのは次の4つです。

  • 最初に「役割」を与える …「ベテランの安全衛生担当者として」と最初に一言いれるだけで、出てくる視点がグッと現場寄りになります。ただし役割を与えると口調も自信たっぷりになりがちなので、「現場の実物は見ていない=判定は推定」とAI自身に断らせる一文も、あえて入れています。
  • 評価のものさしを先に固定する …重篤度・頻度・可能性の点数の意味を先に決めておくと、表の点数がブレません。点数の区切り(判定バンド)はあくまで一例なので、会社のRA基準があれば、その数字に合わせて直してください。
  • 致命リスクを点数から救い出す …いちばんこだわったのがここ。点数のかけ算だけだと「めったに起きないが死ぬ」危険が低リスクに沈むので、「重篤度が最大の項目は点数に関係なく要対策以上&最上部に抜き出す」というルールを入れています。さらに表のセルにも警告マークを残すので、表だけ印刷されても歯止めが消えません。
  • 歯止めを冒頭と末尾の両方に書かせる …「これはたたき台。最終判断は人間」をAI自身の口からも、しかも上と下の両方で言わせておくことで、表を見た人が点数を鵜呑みにするのを防げます。

ちなみに対策の優先順位(本質安全→工学的→管理的→PPE)は、私が勝手に決めた順番ではなく、厚労省の指針やISO12100でも使われている考え方です。本質安全=危険そのものをなくす、工学的=設備で防ぐ、管理的=ルールや教育で防ぐ、PPE=最後の砦の保護具、とざっくり覚えておくと読みやすいですよ。

まとめ

RAって、白紙から始めると気が重いけど、たたき台さえあれば「ここ違うな」「この危険も足そう」と直していくのは一気にラクになるんですよね。0から1がしんどいなら、その1を相棒のAIに手伝ってもらう。そういう使い方が、私はいちばん現実的だと思っています。

くり返しになりますが、AIが出すのはあくまで下書きです。点数も対策も、最後は必ず現場と安全担当の人間の目で確かめてくださいね。特にロックアウト(LOTO)みたいな命に関わる部分は、AIの点数を待たずに最優先で。
繰り返しになりますが、必ず自分の職場にあったリスクの評価をし、対策をしてください。

よかったら、自分の現場の“いつもの作業”を一つ、このやり方で点数にしてみてください。

AIに丸投げでもなく、人間が全部抱えるでもなく。二人三脚がいちばん早くて、いいものができます。(AIとはKY活動のネタ出しや、安全教育アプリづくりも一緒にやりました。よければそちらも。)

以上、ご安全に!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました