【実演・プロンプト付き】朝礼の1分スピーチ、好きな話をAIと1分に整えてみた話

朝礼の1分スピーチ。好きな話を、AIと1分に整える。朝礼で前に立って話す作業者 AI活用

前の職場には、毎朝の朝礼で1人ずつ、1分間スピーチをする当番がありました。テーマは自由で、前の日に考えることもあれば、当日の朝に思いついたまま話すこともありました。

年配の方の仕事や安全の話は大事なものでしたが、当番が毎日回ると、どうしても似た話が続くこともありました。そんな中で意外とウケたのが、家電やガジェットの話でした。

朝礼×AIというと、以前KYのネタ出しをAIに手伝ってもらった話を書きましたが、あちらはみんなで危険を確認するKY活動の話です。今回は同じ朝礼でも、個人が自由なお題で1分話す当番の話です。

もし今の自分だったら、好きな話を1分の形に整えるところから、AIと一緒にやってみると思います。

この記事でわかること

  • テーマ自由の当番で、家電やガジェットの話が意外とウケたという実話
  • 好きな話を「つかみ・本題・最後のひと言」の1分に整える、そのまま使えるプロンプト
  • AIに入れていい情報・入れてはいけない情報の線引き

毎朝1人ずつ回ってきた、当番のスピーチ

前の職場では、出先で人の前に立って進行や指導をする場面が多い仕事だったので、ちょっとしたつかみの雑談がしっかりできるように、という練習の意味もあったと聞いていました。

ネタは、基本的には困らなかったのですが、たまに浮かばない朝もありました。

そんな中で私が話して意外とウケたのが、家電やガジェットといった、自分の趣味の範囲の話でした。理由は2つあったと思います。ひとつは、仕事や安全の大事な話が続く中に、たまに違う色の話が混ざること。もうひとつは、身近で、聞いた人が「自分も買ってみようかな」と思える距離感があったことです。

テーマが自由なら、好きな話も意外と記憶に残る。

今なら、こう相談してみる

当時はAIが身近になく、話す中身は自分ひとりで考えるものでした。今回、実際にChatGPTに相談してみました。ネタは、家電やガジェットと同じく私の趣味の範囲から、今も続けているスマホの睡眠計測アプリ「ポケモンスリープ」の話にしました。やり取りをほぼそのまま載せます(1回目の返答は、最後の補足のコメントだけ「(中略)」にしています)。

話したいネタの部分を自分の趣味に置き換えれば、そのまま使えるプロンプトです。

1分スピーチの型。つかみ・本題・最後のひと言の3ステップ

朝礼で1分間のスピーチをする当番です。テーマは自由で、聞き手は工場の同僚が15人くらい。話したいネタは、スマホの睡眠計測ゲームアプリ「ポケモンスリープ」を毎晩続けていることです。①つかみ ②本題 ③最後のひと言 の3つに分けて、1分(300字くらい)で話せる構成案を、箇条書きで作ってください。宣伝っぽくならないように、私の言葉で話せる素朴な言い方でお願いします。

「スマホの睡眠計測ゲームアプリ「ポケモンスリープ」を毎晩続けていること」の部分が、私の話したいネタです。ここを自分の好きなこと・趣味の話に置き換えれば、そのままコピペで使えます。

返ってきたのは、こんな案でした。

🤖 AIの出力サンプル
朝礼なら、「ゲームの紹介」ではなく「ゲームをきっかけに睡眠を意識するようになった話」にすると、宣伝っぽさがなくて話しやすいと思います。

① つかみ(10〜15秒)
「最近、毎晩寝る前にやっているゲームがあります。といっても、寝る前に画面を見て遊ぶゲームではなくて、寝ること自体がゲームになる『ポケモンスリープ』というアプリです。」
→ 「寝るのがゲーム」という少し意外なところから入る。

② 本題(35〜40秒)
「寝るときにスマホを置いておくと、何時間寝たかなどを記録してくれて、朝になるとポケモンの寝顔が集まります。始める前は自分が何時間寝たかなんてあまり気にしていなかったんですが、毎日数字で見るようになって、『昨日はちょっと寝るのが遅かったな』と気づくようになりました。ゲームを続けているというより、最近は睡眠の記録を続けている感じです。」

③ 最後のひと言(10秒)
「仕事でも体調管理は大事なので、ゲームがきっかけでも、睡眠を気にする習慣がついたのはよかったかなと思っています。今日もしっかり働いて、夜はしっかり寝たいと思います。」

(中略)

続けて、こう伝えました。

ありがとうございます。最後のひと言は、明るく言えば冗談っぽく伝えられそうで気に入りました。締めに「みなさんも興味があれば、やってみてください」のような一言も足したいです。あと全体を、もう少し短くしてください。

返ってきたのがこちらです。

🤖 AIの出力サンプル
もちろんです。少しテンポよくして、1分より少し余裕がある長さに縮めました。

朝礼1分スピーチ・ポケモンスリープ

① つかみ
「最近、毎晩『ポケモンスリープ』というゲームを続けています。寝ること自体がゲームになる、ちょっと変わったアプリです。」

② 本題
「寝ると睡眠時間などを記録してくれて、朝になるとポケモンの寝顔が集まります。始めてから、『昨日は寝るのが遅かったな』と、前より睡眠を意識するようになりました。」

③ 最後のひと言
「仕事でも体調管理は大事なので、今日もしっかり働いて、夜はしっかり寝たいと思います。みなさんも興味があれば、やってみてください。」

最後の「今日もしっかり働いて、夜はしっかり寝たいと思います」は、少し笑顔で言ってから「興味があれば〜」につなぐと、押しつけ感もなく自然です。

AIの返答の長さは、補足のコメントも含めて、1回目が619字、2回目が358字。私の場合、送信から表示が終わるまでは体感で1回目が15〜20秒、2回目が10〜15秒ほどで、往復2回、合わせても1分かからないくらいのやり取りでした。

ちなみに、こうした日常的な文字だけの相談なら、ChatGPTは無料版でも十分使えます(執筆時点では、2026年8月から、無料プランでも日常的な文字のやり取りは無制限になっています)。画像づくりやファイルの読み込みには別の上限があるので、そうした使い方をするときは、有料版の方が快適だと思います。

私の受け止め

1回目の返答で、「ゲームの紹介ではなく、ゲームをきっかけに睡眠を意識するようになった話に」という切り口が先に出てきました。宣伝っぽくならない整え方まで含めて、たたき台にしてくれる感じです。2回目は、私の感想とお願いをひと言伝えただけで、締めの言い方と、話すときのコツまで返ってきました。ただ、AIが出してくれるのは、あくまで骨組みのたたき台です。「つかみ」「本題」「最後のひと言」の型に整えてくれるのは助かりますが、言葉づかいは自分の口調に直してこそ、朝礼で話せる形になります。声に出して読み、1分に収まっているか、自分の言葉として違和感がないかを確かめてから使うのがいいと思います。

AIは、すでにある話を1分の形に整えてくれる相棒なのだと思います。お願いすればネタ出しから手伝ってくれるとも思いますが、そのときも、出てきたネタを2人で形にしていく。そんな付き合い方が、合っていると感じています。

使うときに気をつけたいこと

使う前に必ず確認してほしいこと。会社で外部のAI(ChatGPT・Claudeなど)を使ってよいかは、必ず社内ルールを確認してから使ってください。同僚や取引先の実名、会社名、具体的な場所、まだ公開されていない情報のほか、図面・品質・設備・お客様にかかわる会社の情報も入力せず、私の実演のように趣味の話など一般的な内容にとどめるのが安全です。

個人情報保護委員会も、生成AIサービスの利用について次のように注意を呼びかけています。

「生成AIサービスでは、入力された個人情報が、生成AIの機械学習に利用されることがあり、他の情報と統計的に結びついた上で、また、正確又は不正確な内容で、生成AIサービスから出力されるリスクがある。」(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」別添1(令和5年6月2日)より)

総務省・経済産業省の「AI事業者ガイドライン」にも、利用者への注意として次のような記述があります。

「AIシステム・サービスに機密情報等を不適切に入力することがないよう注意を払う」(AI事業者ガイドライン第1.2版より)

AIが出してくる内容がそのまま事実とは限らない、ということも覚えておきたいところです。今回のような雑談のネタなら大きな問題にはなりにくいですが、アプリの仕様や数字など事実にかかわる部分は、自分で確かめてから話すのが安全です。今回の1回目の返答にも、私がプロンプトに書いていない話(「始める前はあまり気にしていなかった」など)が、私の体験として入っていました。AIは、こうして話をふくらませることがあります。自分の実際と違うところは、直すか削ってから使うのが安全です。

スピーチのテーマを安全の話に限る職場もあれば、自由な職場もあります。私の前の職場はテーマ自由でしたが、そのあたりは職場の雰囲気や決まりに合わせてもらえればと思います。

まとめ

テーマが自由な職場なら、朝礼の1分スピーチは、無理に安全につなげなくてもいいと思います。仕事や安全の大事な話とはまた違って、ときどき混ざる趣味や好きなことの話も、意外と記憶に残るものですね。AIは、好きな話を1分の形に整えてくれる相棒です。ネタ出しから頼むこともできますが、そのときも2人で形にしていく感覚が、ちょうどいいと感じています。

テーマが自由なら、好きな話も1分スピーチのネタになる。AIと一緒に、1分の形へ整えてみてください。

以上、ご安全に!!

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