【株主優待】三菱商事の「隠れ優待」で、丸の内から東洋文庫ミュージアムへ大人の休日

モリソン書庫の写真にタイトルを重ねたアイキャッチ(隠れ優待で、大人の休日) 株主優待
※本記事にはアフィリエイト広告(楽天)を含みます。

今回は、いつもの工場や安全の話をひと休みして、番外編です。きっかけは、手元に届いた1枚の株主優待券。せっかく使うなら、と妻とふたりで予定を立てて、丸の内と駒込を2日間かけてのんびり歩いてきました。

まずは、ケーキの話から始めさせてください。

東京會舘のケーキを妻とひとつずつ買って、丸の内の街角でそっと開けたら、白いクリームのドームがつるんと光っていました。中はたっぷりのマロンクリーム。ひと口含むと、生クリームの奥からまろやかな栗の風味がほどけて、思わず頬がゆるみます。名前は「マロンシャンテリー」。東京會舘の丸の内本舘で買えるお菓子です。

7月のはじめの週末、いつもの安全靴を脱いで、こんなふうにのんびり街を歩くのも、たまにはいいものです!

実は、この2日間には隠しテーマがあります。種明かしは最後に取っておくとして、まずは丸の内のオフィス街を、ゆっくり歩くところから始めましょう。

東京會舘の名物ケーキ「マロンシャンテリー」ふたつ
▲東京會舘の「マロンシャンテリー」。ふたつ並ぶと小さな雪山のようです

7月の日差しでじんわり暑い日でしたが、開けた通りと建物の景観のおかげでしょうか、不思議と歩いていて気持ちのいい街でした。ケーキでひと息ついてから、次の目的地へ向かいます。

丸の内の街並み。赤レンガの三菱一号館と高層ビル
▲ガラス張りのビル群の中に、赤レンガがちらり

この記事でわかること

  • 三菱商事の「隠れ優待」の中身と、実際に使ってみた体験
  • 東洋文庫ミュージアム(モリソン書庫)の見どころ
  • 丸の内〜駒込、大人の休日さんぽコース(六義園・旧古河庭園)

【丸の内】赤レンガの美術館で、ちょっと格好つけてみる

甘いものでひと息ついたら、次は少し背筋を伸ばして、赤レンガの美術館へ。三菱一号館美術館です。

この建物、実は一度姿を消しています。もともとは1894年に三菱が建てた洋館でしたが、1968年に老朽化のため解体。その後2009年に復元竣工し、2010年に美術館として生まれ変わりました。赤いレンガと白い窓枠のコントラストは、丸の内のガラス張りのビル群の中でひときわ目を引きます。

この日は、企画展「“カフェ”に集う芸術家」と、小企画展「モネとルドン」をゆっくり楽しみました。展示室に入ると、外の喧騒が嘘のように静かで、床を踏む自分の足音まで聞こえてくるようでした。木の床の足ざわりや、扉や照明の意匠にどこか懐かしさも感じながら、ゆっくり絵と向き合ってきました。

三菱一号館美術館の赤いサイン
▲入口の赤いサイン。ここだけ切り取っても絵になります

美術館のあとは、東京国際フォーラムへ。ガラス棟の大きな吹き抜けを見上げてから、ホールで音楽をたっぷり楽しみました。1日目はここまで。ケーキに美術館に音楽と、大人の休日の入り口としては上出来だったと思います。

【駒込】株主優待券、こういうときに使います

一泊して迎えた2日目は、場所を変えて駒込へ。向かった先は東洋文庫ミュージアムです。ここで、今回の旅のきっかけをお話ししておきます。

実はこの日、私は三菱商事の株主優待、いわゆる「隠れ優待」を使わせてもらいました。結論から先にまとめておきます。

三菱商事(8058)の「隠れ優待」とは(私の体験ベース)

  • 公式の株主優待制度ではありません(IRページに記載のない、非公式の慣行です)
  • 内容は、東洋文庫ミュージアムの無料招待券でした
  • 私の場合は、単元未満(100株に満たない株数のこと)でも届きました。ただし私一人の体験談で、誰にでも届くと保証するものではありません
非公式の優待のため、予告なく変更・終了される可能性があります。これから株を買う方が優待目当てで判断するのはおすすめしません(「届いたらラッキー」くらいの気持ちで)。投資は自己責任で、まずは余剰資金の範囲で楽しみましょう!

どんな優待?

配当金計算書に、東洋文庫ミュージアムの無料招待券が同封されていました。私が確認できたのはこの1点です。

どうやって使う?

招待券をそのまま受付で見せるだけ。2枚綴りになっていたので、夫婦でそのまま入館できました。特別な手続きはいらず、あっさり中へ通してもらえます。

東洋文庫ミュージアムの入口サイン
▲東洋文庫ミュージアムの入口。赤い柱が目印です

券を握りしめて入館する瞬間、ちょっと得した気分と、少しの緊張が混ざったような、不思議な感覚がありました。

東洋文庫ミュージアムの無料ご招待券(株主向け)
▲「株主様へ」の無料ご招待券。これが今回の旅のきっかけです

【駒込】モリソン書庫に、思わず息をのみました

東洋文庫は、1924年に三菱3代目社長・岩崎久彌(いわさき ひさや)によって創設された、東洋学の専門図書館です。その核となったのが、久彌が1917年に買い取ったモリソン文庫。欧文図書だけで24,000冊、地図や版画も約1,000点という、想像を超える規模のコレクションです。

ミュージアムの中心にある「モリソン書庫」に足を踏み入れた瞬間、思わず息をのみました。天井近くまで届く本棚に、革張りの古い洋書がびっしりと並ぶ光景は、写真で見るのと実物とではまるで迫力が違います。

東洋文庫ミュージアムのモリソン書庫
▲圧巻のモリソン書庫。ここは本当に、実物を見てほしい場所です

外に出ると、東洋文庫の建物自体も落ち着いた佇まいで、書庫の圧倒的な密度とのギャップがまた印象的でした。ミュージアムショップには、おしゃれなトートバッグなどのグッズも並んでいて、つい足が止まります。ひとつ心残りだったのは、併設のレストラン「オリエントカフェ」に立ち寄れなかったこと。こちらは次回のお楽しみに取っておきます。

東洋文庫ミュージアムの外観
▲外から見ると意外なほど静かな佇まいです

【駒込】隣にアンパンマン、そして庭園でひと休み

東洋文庫を出てすぐ近くに、フレーベル館の本社があります。玄関横には絵本の自動販売機が設置されていて、絵本『あんぱんまん』などが並んでいます。思わず写真を撮ってしまいました。図書館の重厚な空気から一転、こういう軽やかな出会いがあるのも駒込散歩の面白いところです。

フレーベル館本社。アンパンマンの人形と絵本の自動販売機
▲フレーベル館の本社。屋根の上からアンパンマンたちがお出迎え

続いて向かったのは六義園(りくぎえん)。江戸時代に柳澤吉保(やなぎさわ よしやす)が7年がかりで作り上げたといわれる回遊式の庭園で、明治11年(1878年)には岩崎彌太郎の所有となり、昭和13年(1938年)に、彌太郎の長男・久彌の代で東京市へ寄付されました。

六義園の正門
▲六義園の正門。レンガ塀の向こうは別世界です

園内の大泉水(だいせんすい)のほとりに立つと、水面に木々の緑がゆらゆらと映り込みます。都会の真ん中にこんな空間があるとは、と正直驚きました。

六義園の大泉水
▲大泉水。曇り空でも水面の緑がきれいでした

歩き疲れたところで、園内の茶屋にひと休み。運ばれてきた抹茶は鮮やかな緑色で、ふわりとした苦みの奥にほのかな甘みがあり、添えられた和菓子との相性も抜群でした。

六義園の茶屋でいただいた抹茶と和菓子
▲茶屋の抹茶と季節の和菓子。歩き疲れた体に染みます

【駒込】バラの洋館で、種明かしです

最後に立ち寄ったのは旧古河庭園。バラ園と洋館の組み合わせが有名な庭園です。真っ赤なものからクリーム色まで、名前も姿もさまざまなバラが咲いていて、見比べながら歩くだけで楽しい場所でした。バラ園から見上げる洋館は、東京にいることを一瞬忘れてしまうような景色でした。この洋館はジョサイア・コンドル最晩年の作で、大正6年(1917年)5月に竣工したもの。古河家の邸宅として使われた建物です。洋館の中の喫茶室は、飲み物やケーキを注文すれば利用できます。喫茶室以外のお部屋まで見学する場合は、別途入館料(500円)が必要です(内部はすべて撮影禁止のため、写真は外観だけです)。

旧古河庭園の洋館とバラ(正面)
▲石造りの洋館とバラ。絵はがきのような景色です

さて、ここでこの2日間の隠しテーマの種明かしです。実は今日歩いた場所は、みんな一本の糸でつながっています。

丸の内の三菱一号館美術館を設計したのはジョサイア・コンドル。そして東洋文庫を創設したのは三菱3代目・岩崎久彌。六義園はその岩崎家が買収し、久彌の代に東京市へ寄贈した庭園。そして最後に訪れた旧古河庭園の洋館も、同じくコンドルの設計です。建築家ジョサイア・コンドルと、岩崎家という一族。この2日間は、最初からその足跡をたどる道順になっていたのです。

旧古河庭園のバラ園と洋館
▲バラ園越しの洋館。コンドル最晩年の作品です

実はこのつながり、私には少し縁がありまして。詳しくは内緒ですが、だからこの旅は個人的に特別でした。

コンドルと岩崎家でつながる2日間の訪問先相関図
▲2日間の訪問先は、コンドルと岩崎家でつながっていました

優待さまさまの、2日間でした

丸の内のケーキから始まって、赤レンガの美術館、モリソン書庫の迫力、六義園の水面、旧古河庭園のバラまで。振り返ってみると、盛りだくさんの2日間でした。

優待は、お得なだけじゃなく、きっかけをくれる。

たった1枚の招待券から、こんなに濃い2日間になりました。

ちなみに、今回の旅ではふたつ「次回の宿題」ができました。ひとつは、行きそびれた東洋文庫のオリエントカフェ。運営はあの小岩井農場の系列で、「小岩井」は創業に関わった小野・岩崎・井上の3人の頭文字——その「岩」は、岩崎彌之助の岩崎です。もうひとつは、1日目に歩いた丸の内にある静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)。彌之助が息子の小彌太と父子二代で築いたコレクションが母体で、国宝の茶碗「曜変天目」を所蔵しているのだとか。三菱商事の株主には、この美術館の招待券が届くこともあるそうです(こちらも非公式ですので、届いたらラッキーの気持ちで)。……はい、どちらも岩崎家。この散歩、まだ続きがありそうです。

最後に、今回訪れた施設の実用情報を簡単な表にまとめておきます。お出かけの参考にどうぞ。

施設 入館料(一般) 休館・休園日 最寄り駅
東洋文庫ミュージアム 1,000円 毎週火曜(祝日は開館し翌平日休館)、年末年始、展示替え期間 駒込駅 徒歩8分/千石駅 徒歩7分
六義園 300円 12月29日〜1月1日 駒込駅 徒歩7分/千石駅 徒歩10分
旧古河庭園 150円 12月29日〜1月1日 上中里駅 徒歩7分/西ヶ原駅 徒歩7分/駒込駅 徒歩12分

六義園と旧古河庭園を両方まわるなら、共通入園券「園結びチケット」(一般400円)もあります。私たちもこのセット券を見かけました。別々に買うより少しお得です。

料金や休館日は変更される可能性がありますので、お出かけ前に各施設の最新情報をご確認くださいね。

泊まりがけでお出かけされる方向けに、宿探しの入り口も置いておきますね。

さて、休日はここまで。月曜からは、またいつもの安全靴に戻ります。

以上、ご安全に!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました