SQDCってなに？工場で使われている横文字を解説します！

工場の教育で使われる横文字にSQDCという言葉があります。
横文字を略しているので、余計にややこしいですよね？

今回はSQDCについて簡単な説明と、
私の大先輩と、SQDCについて語ったことを思い出しながら、
まとめていきたいと思います。

SQDCとは

ものづくりをする上で、どれもとても重要ですよね？

安全

安全は常に意識されているかと思いますし、
嫌というほど指導もされていることかと思います。
私たちの健康が第一という理解でいいと思いますし、
ひとつ付け加えるなら安全な製品を作る（品質とも被ってしまいますが）というのも大事かと思います！

品質

品質はお客様に約束したスペックを満たすものを、
間違いなく提供することだと思います。
私たちの職場ではどちらかというと過剰品質気味で、
しばしば話題になるところですが、今回はちょっと置いておきます！

納期

納期はそのままですね！
お客様に約束した納期にちゃんと収めることです。
納期を遅らせてしまうと、お客様にご迷惑をおかけするだけではなく
会社としての信用も失ってしまうかもしれません。

原価

原価は現場で作業している人は意識しづらいのですが、
人件費、材料費、その他の経費（設備の減価償却費、光熱費等）などです。
利益を生むためには、この原価を下げることが大事になってきます。

Oさん「SQDCってしってるか？」

私「この前教育で習いました！」

Oさん「おー知ってんのか！何の略だって言ってた？」

私「安全、品質、納期、原価ですよね？」

Oさん「お？珍しいね！教育ちゃんと聞いてる奴いるんだな！笑
じゃあさ、順番について考えたことあるか？」

私「全くないです！」

Oさん「オレは物事や言葉の順番には理由があると思っていて、
これ、英語の略だけど言いやすさとかだけでこの順番になったわけじゃないと思うんだよ。
オレはもう答えが出てるから、時間やるから考えてみな！」

私「考えてみます！」

Oさんは管理職を経験されており、当時であと数年で定年退職という大先輩です。

数分後。。。

Oさん「わかったか？」

私「全くわかりません！笑　災害とか起きると、納期は遅れそうですけど・・・」

Oさん「考え方は悪くない！将来役に立つかもしれないから、しっかり聞いとけよ！」

S（安全）とQ（品質）D（納期）C（原価）

Oさんのお話の内容はこうでした。

Q（品質）D（納期）C（原価）っていうのは要素そのもので。良いものを、早く、安く作るって事。

じゃあ、S（安全）ってどうかと考えると、
災害が起きれば改善や対策を行うことになり、D（納期）というのは守りづらくなる。
もちろん、会社としての信用も失うことになりかねない。

C（原価）に関しても、改善や対策を行うための人件費や材料費が想定外にかかることになる。

Oさん「もこちゃんさ、今までどんな機械でどんな部品作ってきた？」

私「〇〇と、△△って機械で◆◆とか■■を・・・・・」

Oさん「それは不具合なく工数や次工程への納期を守ってちゃんと作れたんだろ？」

私「はい！それは多分大丈夫です！」

Oさん「そこだよ！」

私「はい？？？」

Oさん「いままで正しい製品を納期を守って作ってくれていた人が、災害でも病気でも
居なくなることが一番きついんじゃないかな？もちろん、時間をかければ他の人でも品質を守ることは出来なくはないと思うけど、そもそも人が余っているわけでもない。
結局それは、納期遅れや原価を上げてしまうことにも繋がるんだよ。
つまり！みんなが健康で元気に仕事をしていてくれることでQDC全てが成り立ってるから
S（安全）が一番大事って事！」

私「なるほど！めちゃくちゃすんなり入ってきました！」

Oさん「あくまでオレの考えだけど、しっかり覚えておけよ！！」

Oさんは鼻歌を歌いながら喫煙所へ向かっていきました！笑

まとめ

SQDCはものづくりの基本であり、改善活動の目的にもなると思いますので、
原点に戻ってシンプルに考えてみるのも良いかと思います！

みなさんも「安全で、良いものを、早く、安く、安全に」作りましょう！！

以上！ご安全に！